お客様に提供する価値を見極め、すり合わせ/組み合わせによる
顧客創造、価値創造のポートフォリオを組み立てることが重要である。
・A:お客様経験価値を高める環境をデザインする
・B:プラットフォーム、アウトソーシングによる業務モジュールの再編成
・C:価値ある商品で業務プロセスの効率化
・D:コストパフォーマンスの高いモノ商品の提供
◆A:お客様価値を創りこむ経験、場
お客様の期待を踏まえ、きめ細かく開発、設計、生産を
調整することによって、最適化した作りこみを行い、
品質による差別化を図る。
製品化までに長時間をかけるなど、必要以上にコストを
かけてしまう過剰対応の側面を有しているが、
お客さまにその経験を価値として提供する、もしくは経験の場を
固有の価値として提供することができる。
◆B:お客様競争力強化につながる課題解決サービス
汎用部品をうまく組み合わせることで、特定顧客のニーズに
応えるソリューションビジネスであり、利益率の高いビジネス
展開が可能である。
しかし、お客様期待の変化による価値の陳腐化も早い。
◆C:価値ある商品、プラットフォーム
すり合わせで作っているので、ノウハウや知的財産の面で
自社の強みを発揮しやすい。
不特定多数のお客様にメニュー商品として提供するので、
競争力さえあれば多数の顧客に対する量産効果を期待できる。
◆D:コストパフォーマンスの高いモノ商品
汎用部品や標準タイプの生産設備を組み合わせて商品を作り、
不特定多数の顧客にメニュー商品として提供する。
商品の質的な面での差別化が難しく、いかに安い汎用部品を、
いかに速く調達し、組立て、販売するか、コストとスピードが重要な
差別化ポイントである。