1/06/2008

2008年を読む!

★2008年のテーマは、史上空前の過剰流動性。
 
(1)FRBを初め、主要国の中央銀行が放出した100兆円以上の過剰流動性が
   金融市場に残る。
 
(2)米国を中心に欧州、英国、カナダ、スイスの中央銀行が協調して低利の
   資金を無制限に供給し、資金を必要とする金融機関にピンポイントで
   融資するシステムを構築した。
 
(3)今年は石油相場の暴騰と増産によって、オイルマネーの資金量が
   200兆円も激増した。増勢は来年も続く。
 
(4)政府系ファンドの資金量は100兆円を大幅に超えた。サウジアラビアも
   100兆円以上のファンドを立ち上げる。
 
(5)政府系資金の政治的投資に対する警戒論が盛んであったが、大手金融
   機関に対する大規模な資本注入が表面化すると、サブプライム救済の
   白馬の騎士と賞賛されている。

(6)500兆円に及ぶ過剰流動性が、投資機会を求めて金融市場に渦巻いており、
   商品、株式に大挙して向かう。

   総悲観の裏目が出て、ニューヨークダウが史上最高値を更新する。
   そして、ドル高への転換が始まる。


しかし、2009年、2010年以降をこの延長でとらえると危険!!


「円安」の兆候が顕著になったとき、あるレベルから日本のあらゆるシステム、
 
制度の再構築を暴力的に要求する。
 

「国と国民と公と官」、世界の中の日本、アジアにおける日本を構想する軸として、
 
しっかりとしたぶれない認識を培う必要がある。

官に国を代行させてはいけない。
 
そのためには、道州制によって政治のシステムを変えなければならない。
 
 
また、アジアと一緒になって価値づくりに取り組む2010年代のテーマ/課題として、
 
「環境・温暖化対策につながるモノづくりネットワークの構築」がクローズアップされる。
 

そして、国内では食(農業、水産)の課題が明確になり、その過程でJA解体が行われ、
 
食ビジネスのインフラ(プラットフォーム)が整備され、地域に密着した固有の価値づくり
 
ビジネスが隆盛を迎えるのではないか。
 
 
さらに、企業経営の質を見極める動きが、社会の潮流として顕在化する。
 
価値創造プロセスの進化による業績向上と、団塊世代の退出による人件費低下による
 
業績向上を峻別し、過去のスタイルの経営者を退場させ、もっとすなおな価値づくりの
 
プロセスが構築される。
 
 
その結果、日本は、アジアの一員として、「調和と共生」をテーマとした希望に満ちた
 
世界に向け、 確実な歩みを始める。
 
 
2011年が新たなスタートの年になるのではないか。
 

だから、”これから”が楽しくなります。
 
 
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2008年は、戊子年(つちのえねどし)であり、
 
九星でいえば、“一白水星”、共に始まりの年であります。

“戊”は土性であり、あらゆるものを土に還元し、また新たに再生すると言う意。
 
“子”は種子の“子”でもあり、万事の始まりを意味する。


一白水星は、目に見える結果を期待するべき年ではなく、
じっくりと休養し、来るべき日に備え雌伏の期間にあたるのが肝要。
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